海の上の少女
読んだ本のご紹介です。
『海の上の少女』
ジュール・シュペルヴィエル :著 / 綱島寿秀:訳(みすず書房・2004年刊)
フランスの詩人の短編集です。
特に表題になっている「海の上の少女」が良かったです
大海原にポツンと浮かぶ町でたった一人、
いつの間にか出てくるパンを食べて、誰もいない学校に通い、
静まり返った町中の鎧戸を開けては閉めて暮らす少女のお話。
割とオチのない不思議なお話が多い中で
これはちゃんと結末で種明かしされるんだけど、すごい切ないんです
最後の数行でギュッと心を掴む巧みさはさすが詩人。
幻想的だったり、少し不気味だったり、
独特の雰囲気のある作品が20篇も入っていました
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