2010年09月10日

ショートソング

最近読んだ本のご紹介です。

『ショートソング』
枡野浩一:著(集英社文庫・2006年刊)

ショートソングとは、そのまま、短歌のことです。

作者は歌人で、ハーフでかっこいいのに奥手な男子学生と、
遊び人だけど悩める青年歌人の、冴えない毎日の長編小説です。

短歌=渋い趣味というイメージでしたが、
この小説には目から鱗の遊び心ある短歌がたくさん出てきます。

流行りの曲の詞になっても違和感が無いような物もあるし、短歌も“歌”なんですねface05
喜怒哀楽だけでなく、衝撃や余韻が五七五七七の中に閉じ込められていて、
すっかり短歌のイメージが変わりました。

東京の吉祥寺が舞台で、実在する(らしい…吉祥寺なんて行ったことないicon11
カフェや街並みが詳しく描かれていて、まるでカフェの横の席で
2人の会話を盗み聞きしているような感覚になるのも面白いですicon194

2人の視点が交互に入れ替わる一人称形式で、スイスイ読めました。
文庫本ですし、普段本を読まない方にもおすすめの、読みやすい小説だと思いますicon64


求人情報・トライアングルのHomePageはコチラ


同じカテゴリー(いとへんの部屋)の記事
 オテル モル (2010-11-19 17:34)
 メアリー・ポピンズ (2010-11-05 17:50)
 ピンクの神様 (2010-10-15 17:27)
 海の上の少女 (2010-10-08 17:01)
 ぼくは落ち着きがない (2010-09-29 15:03)
 氷菓 (2010-09-24 13:53)

Posted by 株式会社トライアングル at 17:38│Comments(0)いとへんの部屋
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。