2010年06月24日

ヘンリエッタ

昨年読んだ中で一番好きな小説ですicon12

『ヘンリエッタ』
中山 咲:著(河出書房新社・2006年刊)
第43回文藝賞受賞

ひきこもりの少女“まなみ”と、好きな人が出来ると同時に魚を飼い始める“みーさん”、
三輪車を集める癖をやめられない“あきえさん”の3人の、
<ヘンリエッタ>での共同生活のお話。


家でも外でもない場所、<ヘンリエッタ>の中で静かに暮らすまなみに
少しずつ変化が訪れ、ゆっくり成長していく様子が描かれています。


魔法などは出てこない現実世界の話なのに、
軽やかな筆致でファンタジーのように読ませてくれます。


この独特の文体がなんとも言えず魅力的なのですが、
作者の中山さんは執筆当時まだ高校生だったというから驚きですface08


デビュー作であるこの『ヘンリエッタ』以降の作品はまだありませんが、
是非これからも追いかけたい作家さんです。

新作を心待ちにしています。

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Posted by 株式会社トライアングル at 17:03│Comments(0)いとへんの部屋
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